【誰が住むのかで、間取りの見方は変わる】ひとり暮らし・ふたり暮らしの家を考える前に大切なこと

「ひとりで暮らす」「ふたりで暮らす」では、家に求めるものが変わります。
でも本当に大切なのは、誰が住み、どんな時間を過ごしたいのか。
住まい手を明確にすると、必要な空間や距離感が見えてくる第2話です。
誰が住むのか?
ひとり暮らし・ふたり暮らしで、家の見方は変わります


住まい手を考えることから始めよう

第2話では、「誰が住むのか?」がテーマでしたね。
ひとり暮らしなのか、ふたり暮らしなのか。
そこを考えるだけで、間取りの見方が変わってきます。

そうなんだ。
間取りを見るときに、つい「何LDKか」「何帖あるか」から考えがちだけど、まず見るべきなのは住まい手なんだよ。

同じ広さの家でも、ひとりで暮らすのか、ふたりで暮らすのかで、必要な空間は違いますよね。

その通り。
住む人が変われば、家の使い方も変わる。
家の使い方が変われば、必要な部屋の数、距離感、収納の位置、くつろぐ場所も変わってくるんだ。
ひとり暮らしは、自分の時間をどう過ごすか

ひとり暮らしの場合は、「自分の時間をどう過ごしたいか」が大切ですね。

うん。
ひとり暮らしは、家の使い方がその人の暮らし方にかなり直結するんだ。
だから、「ひとりだから小さくていい」と単純に考えるのは少し危険だよ。

たしかに。
ひとりでも、家でゆっくり本を読みたい人、趣味を楽しみたい人、在宅ワークをしたい人、料理を楽しみたい人。
暮らし方はいろいろありますね。

そうなんだ。
大切なのは、部屋数よりも自分らしさ。
その人が毎日どこで、何をして、どんな気分で過ごしたいのか。
そこを考えないと、本当に合う間取りは見えてこないんだよ。

たとえば、リビングでゆっくり過ごす時間が長いなら、リビングの居心地が大切。
趣味の道具が多いなら、収納や作業スペースも必要。
ひとり暮らしこそ、「自分に合う場所」をしっかり考えたいですね。
ふたり暮らしは、一緒の時間とそれぞれの時間

ふたり暮らしの場合は、「一緒に過ごす時間」と「それぞれで過ごす時間」の両方が大切になりますね。

ここは第2話の大事なポイントだね。
ふたり暮らしだからといって、いつも同じ場所で同じことをするわけではないんだ。

一緒にお茶を飲んだり、会話をしたり、テレビを見たりする時間もある。
でも、片方は仕事、もう片方は読書。
片方は早く寝る、もう片方は夜にゆっくり過ごす。
そんな時間もありますよね。

そう。
だから、ふたり暮らしの家では「一緒にいられる場所」と「それぞれで過ごせる場所」のバランスが大切なんだ。
部屋を増やすことだけが解決策というわけでもなくて、視線の抜け方、音の届き方、ドアの位置、収納の共有しやすさ。
そういう細かなところで、ふたりの距離感はつくられていくんだよ。
同じふたりでも、生活リズムが違えば必要な距離感も変わる

第2話では、同じふたりでも生活リズムが違えば、必要な距離感も変わると伝えていました。

これはかなり現実的な視点だね。
同じ家に住むふたりでも、起きる時間、寝る時間、仕事の時間、くつろぐ時間が違うことはよくあるんだ。

たとえば、朝の身支度の時間が重なると、洗面まわりが混みやすいですよね。

うん。
洗面室やトイレ、収納の位置は、生活リズムの違いが出やすい場所なんだ。
片方が朝早く出かけるなら、寝室の近くで物音が響きすぎないかも考えたいところだね。

夜の過ごし方もそうですね。
片方がリビングでくつろいでいて、もう片方が作業をしたい場合。
音や明かり、視線の距離感がちょうどよいと、お互いに気を遣いすぎずに過ごせます。

そうなんだ。
ふたり暮らしでは、「仲がいいから同じ空間で大丈夫」と決めつけない方がいい。
仲がいいことと、生活リズムが同じことは別なんだよ。

それ、すごく大事ですね。
一緒に暮らすからこそ、相手の時間を邪魔しない工夫も必要なんですね。
「近すぎず、離れすぎない」家へ

今回の、「近すぎず、離れすぎない家へ」という言葉も印象的でした。

これは、ひとり暮らしにもふたり暮らしにも関係する大事な考え方だね。
家の中の距離感は、暮らしやすさに直結するんだ。

ひとり暮らしなら、自分の好きなことにすぐ手が届く距離。
でも、生活感が全部見えすぎない距離。
ふたり暮らしなら、一緒にいられる距離と、ひとりになれる距離。
その間のちょうどいい距離感が大事ですね。

うん。
距離感は、単に部屋と部屋が近いか遠いかだけではないんだ。
視線、音、明るさ、動線、収納の場所。
そういうものが合わさって、暮らしの距離感が決まってくる。

だから間取りを見るときは、「この部屋は何帖か」だけではなく、
「ここにいると、相手の気配はどう感じるかな」
「ひとりの時間はちゃんと取れるかな」
「朝や夜に気を遣いすぎないかな」
と考えることが大切ですね。

その通り。
住まい手を考えると、家の見方はぐっと具体的になるんだ。
まとめ

今回の漫画で伝えたかったのは、間取りを見る前に「誰が住むのか」を考えることです。

「ひとり暮らし」なのか、「ふたり暮らし」なのか。
そこが見えてくると、間取りを見る目が変わる。
単なる部屋数ではなく、暮らし方に合っているかどうかを考えられるようになるんだよ。

家づくりや間取り選びでは、まず住まい手を明確にすること。
そこから、必要な空間や距離感が見えてくるんですね。
ひとり暮らしでは、自分の時間をどう過ごすか。
ふたり暮らしでは、一緒の時間とそれぞれの時間をどう両立するか。

そして、同じふたりでも生活リズムが違えば、必要な距離感も変わる。
だから、間取りを見る前に、まず住まい手を考えることが大切なんだよ。

住まい手が決まると、家の見方が変わります。
次は、「どこで過ごすのか?」を考えていきましょう。
記事でご紹介した間取り集について
ひとり暮らし・ふたり暮らしをテーマにした間取り集では、平屋を中心に、さまざまな暮らし方に合わせた住まいのヒントをご紹介しています。
サンプル版もご覧いただけますので、間取りを考える前に、まずは「誰が住むのか」「どんな時間を過ごしたいのか」を整理するきっかけとして、ぜひご活用ください。
- 有限会社 遊建築設計社布施 暁洋
遊ベーシックデザインの会・運営事務局長。長野県生まれ・東京都在住。遊建築設計社が運営する“住宅設計Labo:遊ベーシックデザインの会”にて、各種セミナーや研修会・イベントの企画・運営を行う。また、全国の住宅会社と共に、“住まい手目線”を第一に「これからの暮らし方」を考え、様々な家づくり提案ツールの企画・開発など積極的に活動を行う。






