PISSH 月間人気間取りランキング(2024年7月)
階段の位置は「暮らし方」で決まる
2024年7月は、北入り・4LDK、37坪の家がNo.1となりました。
LDKの北側に水廻りをまとめた配置は、キッチンで料理をしながら、洗濯機の様子を確認しに行くなど、スムーズな家事動線が魅力。また、1階に設けた洋室は、ホールから直接入れるため、親との同居・来客時の宿泊や、在宅ワークなどにも活用できます。
階段の位置は「暮らし方」で決まる
今回の1位の間取りは、「ホール階段」です。玄関ホールから直接2階へ上がることができるため、リビングなどのプライバシーが保たれます。また、キッチンの匂いが2階に上がりにくい・LDKの冷暖房効率が高いなどのメリットも考えられます。一方で、家族の出入りに気づきにくいため、いつの間にか子ども達が出掛けていた…なんてことも。
家族のコミュニケーションを考えると、必ずリビングを通って2階に上がる「リビング階段」の方が良いかもしれません。
「ホール階段」・「リビング階段」のどちらがよいかは、暮らし方によって決まります。ヒアリングの際、“階段をどこに設けたいか”ではなく、どんな暮らし方を望んでいるかを伺い、お施主さんと一緒に、階段の位置を決めましょう。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。