PISSH 月間人気間取りランキング(2023年12月)
家電の進化と家づくり
2023年12月は、北入り・2LDK、22坪の家がNo.1となりました。
1階は、ワンルームタイプのLDKと水まわりで構成。2階は南側にベッドルーム、北側にフリースペースを設けています。洋室1には、3.0帖のWICを備え収納力をアップしました。
家電の進化と家づくり
まもなく立春…そして春は引越しの季節。新築のお引渡しも多い時期ですよね。新しい暮らしを始めるにあたり、この時期は家電の買い替えも多いのではないでしょうか。
家電はモデルチェンジをする度に、使いやすく便利になっています。そして、家電の進化は家づくりに少なからず影響をもたらします。
例えば、今では当たり前となった、コードレス掃除機。コードの抜き差しがないため、コンセントを設ける位置は“コードの届く範囲”から、“充電する場所”へと変化しました。
洗濯機は、縦型洗濯機だけでなくドラム式洗濯機も選択肢のひとつに。扉を開ける方向(上から・ヨコから)の違いから、周辺スペースの使い方が変わります。(下図参照)
さらに、最近では大型で高機能な商品に限られますが、自動洗剤投入機能を搭載しているタイプもあります。こうなると、洗濯機まわりに設けていた、洗剤や柔軟剤を置く収納スペース(棚など)が不要に。
このように、家電の進化によって家事のやり方も少しずつ変わり、“今まで通りの提案”では、満足していただけないケースも出てくるのではなでしょうか。つくり手側も変化に対応できる柔軟な思考が求められると日々感じています。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。