PISSH 月間人気間取りランキング(2023年10月)
間取りから読み取る“暮らしの動線”
2023年10月は、北入り・3LDK、32坪の家がNo.1となりました。
1階は、キッチンの西側に水まわり全てをまとめ、家事全般を効率よく行える動線が魅力!
2階は、3寝室が風通しのよい角部屋になっています。
間取りから読み取る“暮らしの動線”
皆さん、お施主さんへの間取りの説明はどのようにしていますか?
建物の大きさや、部屋の位置・広さを伝えただけでは“住まい”を想像していただくことは難しいですよね。
そこで私たちは、この家に住んだら「こんな生活ができる」ということを理解していただくため、暮らしのワンシーンを語るように心掛けています。では、今回の間取りを例にどんなことを伝えているかをご紹介します。
- ■子どもたちの“ただいま動線”
玄関ドアを開け、玄関収納で靴を脱ぎ、洗面で手を洗ったら、LDKにいるママとパパに「ただいま!」と声を掛け、そして2階のこども部屋へ。親子のコミュニケーションが自然と図れる動線となっています。 - ■洗ったら、すぐに干せる“洗濯動線”
洗濯機の脇に室内干しスペースを設けたランドリー。洗濯物を洗ってすぐに干すことができます。スペースが足りない時には、隣のファミリークローゼットを活用!最短距離で洗濯家事が完了します。キッチン・パントリーを通ってランドリーまで繋がっているため、○○しながら…といった、「ながら家事」のしやすさも魅力です。 - ■前へとすすむだけ“お掃除動線”
1階は水まわりのドアを開けると、全ての部屋が繋がります。“行き止まり”をなくしたことで、掃除機を掛ける度にバックする煩わしさから解放され、スムーズに前へ進めます!
ご紹介したように、動線は暮らし方を表していることが分かります。みなさんも間取りを暮らしのワンシーンとして語れるようになると、お施主さんからの理解を得られると思います。参考にしてみてください。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。