PISSH 月間人気間取りランキング(2023年7月)
バスタオルの定位置は?
2023年7月は、南入り・2LDK、20坪の平屋がNo.1となりました。
建物の中心に“家事のスペース”がまとまった間取り。特に、キッチンと水まわりが横並びになっているため、行き来がスムーズになっています。これならば、食事の支度やお弁当づくり、そして洗濯…アレもコレもと忙しい朝の家事を効率良くできそうです。
バスタオルの定位置は?
皆さん、洗面脱衣室内に設けるバスタオル用のタオル掛け、どこに設けていますか?
バスタオルが必要になるのは、お風呂からあがって身体を拭く時ですよね。ですから、浴室ドアを開けて直ぐに取れる位置にあれば、洗面脱衣室の床を濡らさずに済みます!
ところが、下図スケッチのように、ドアの位置や洗濯機・洗面化粧台の配置によっては、使いにくい位置にしかタオル掛けを設けられない場合があります。
【タオル掛けのレイアウト例】
間取りを計画する際、洗面脱衣室では家事を考えた洗濯動線を優先的に考えがちですが、家族みんなが快適に使える場所として、“お風呂上りの動線”も大切です。ドア・洗面化粧台・洗濯機などの配置によって、タオル掛けが取り付けられる壁の位置が決まることを覚えておきましょう!
ただし、「タオルは1回使ったら洗濯するのでタオル掛けは不要」という方や、「家族別々にタオルを掛けたい」など、家族それぞれによって考え方は様々です。
いずれにしても、ドアの位置や向きを考えて検討するようにしてください。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。