PISSH 月間人気間取りランキング(2023年6月)
狭小間口の間取りづくり
2023年6月は、南入り・3LDK、24坪の家がNo.1となりました。
南側にLDK、キッチンの北側に水廻りがまとまった、家事効率の良い動線が特徴です。コンパクトながらも、“必要な場所”に収納を設け、暮らしやすい計画となっています。
狭小間口の間取りづくり
狭小間口の敷地では、“建物の間口”が重要です。当然のことですが、狭くなるほど間取りづくりは難しくなります。皆さんも、敷地の形状をみて「この敷地、どう建てる??」なんて苦労したこと、ありませんか。
今回1位の間取りは、対面キッチンを採用しながら、建物5.0P(4,550㎜)となっています。一般的に、対面キッチンに必要な幅は、4.0P(3,640㎜)。キッチンセットが3.0P、通路が1.0Pです。この通路(1.0P)を“廊下と兼用”することで、建物の幅を狭くすることが可能となりました。[下図参照]
狭小間口の間取りづくりは、今回のような、通路と廊下を兼用するなどの少しの工夫やアイデアが必要となります。ただし、小さくするあまり、他の部分で機能障害を起こさないようにすることも忘れずに。柔軟な思考でプランづくりをしてみてください。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。