PISSH 月間人気間取りランキング(2023年5月)
そのスペースで通れますか?
2023年5月は、西入り・21坪の平屋がNo.1となりました。
リビングダイニングは12帖。ソファやテーブルがゆとりを持って置ける広さがあります。西側に設けたキッチンは、3方を壁で囲まれた独立タイプ。LDから見えにくくなっていますから、少々散らかっていても大丈夫!これなら、まわりを気にせず料理に集中できますね。
そのスペースで、通れますか?
今回の1位は、リビングダイニングを囲むように各スペースが設けられた間取り。ご覧のように、ほとんど廊下がありません。これは、リビングダイニングが、各スペースを繋ぐ“通路の役割”を担っているためです。
では、リビング内の通路幅はどれくらい必要でしょうか。
洋室1から水まわりに向かう通路(A)の幅に注目してみます。ここは、片方が壁、もう片方がソファです。ポイントは、上半身がソファ側へ出ても支障がないということ。ですから、下図に示したように500mm以上あれば通れます。通路幅の最小寸法として覚えておきましょう。
皆さんも、是非スケールで確かめてみてください。実際に経験することで、お客様の案内が必要になった時、自分の言葉として説明できます。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。