PISSH 月間人気間取りランキング(2022年12月)
間取りのヒントは、悩みの“何故?”に隠されている
2022年12月の人気No.1は、<西入り・33坪の家>でした。
2022年12月は、西入り4LDK・33坪の家がNo.1となりました。
1階は東西に長く日当たりの良いLDKと、リビング続きの和室が設けられています。2階は南側に3寝室、北側に浴室・洗面脱衣室があり、朝晩の身支度がスムーズに行えます。上下階でパブリック・プライベート、それぞれの空間が明確に分かれた間取りです。
間取りのヒントは、悩みの“何故?”に隠されている
今回は、私たちが以前主催した“女性だけの商品開発”で聞いた、「今のすまいに関する不満や悩み」の一部をご紹介します。参加者は、子育て真っ最中の方・子どもが巣立った方・未婚の方…など、共通するのは“共働き”であることです。
- ・玄関先に、濡れた傘やコートを置く場所がない
- ・宅配便で届いた段ボールの置き場がない
- ・ダイニングテーブルがモノであふれてる
- ・ジャケットをダイニングの椅子に掛けっぱなし
- ・買い物袋は、床に置きたくない
- ・洗濯物を干すスペースが足りない
- ・狭い場所で、洗濯物を畳むのはイヤ
- ・洗濯用グッズを収納する場所がない
- ・トイレットペーパーを置く場所が足りない
- ・パパも子ども達も、手伝ってほしい
このように、「家の中が片付かない」、「家事がしにくい」などの意見が多く聞かれました。やはり、間取りを考える上で“収納計画”や“家事動線”は欠かせないことがわかります。
プランづくりでは、そこに住まう人の悩みを解決する、間取りの工夫やアイデアが求められます。ただし、一方的に聞くのでなく、“何故、そう思っているのか”を確認すること。そこには、悩み解決のヒントが隠されているかもしれません。
ヒアリングはプラス思考で行いたいもの。良いところも確認しておきましょう!
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。