PISSH 月間人気間取りランキング(2022年3月)
“暮らしラク”を叶える動線計画。
2022年3月の人気No.1は、<西入り・31坪>ビルトインガレージ付きの平屋でした。
2022年3月は、西入り2LDK・31坪の平屋がNo.1となりました。
東側に寝室や水まわりといった「プライベート空間」、西側に玄関やLDKなどの
「パブリック空間」を配した間取りです。
“暮らしラク”を叶える動線計画。
動線計画は、“家事をラクにする”だけでなく、“暮らしをラクにする”ことが大切です。 部屋と部屋の繋がり方、どこを通って部屋に入り、それによってどんな暮らし方ができるのか…プランニングの中で一番苦心するところではないでしょうか。
プランニングに慣れていない方は、難しく聞こえるかもしれません。まずは、いろいろな図面の中から“動線の工夫”を見つけてみませんか。暮らし方が想像できるようなアイデアは、プラン を考える上で参考になります。
それでは、今回No.1の間取りで動線の工夫を確認してみましょう。
■ビルトインガレージ~キッチン&食品庫
ビルトインガレージに設けた勝手口は、ミセスコーナーを通ってキッチンまで繋がっています。 重たい買い物袋はガレージからキッチンへ、日用品・食品などを順番に仕舞いながら移動することができ、家に着いてからの片づけがスムーズに行えます。
■キッチン~洗面脱衣室
キッチンと洗面脱衣室は横並びの位置にあり、家事のしやすい配置になっています。料理や後片付けをしながら洗濯の準備をするなど、行ったり来たりできる横移動が便利です。
■寝室~洗面脱衣室
寝室と繋がる洗面脱衣室は、廊下を通ることなく入れるため、ホテルのような専用の水まわりとして使えます。朝や就寝前の歯磨き・着替えなど、忙しい毎日をラクにしてくれます。
■寝室~ウォークインクローゼット
1つのドアからそれぞれの寝室へ入り、共用のウォークインクローゼットが2つの寝室の間仕切りとなっています。別室と違い気配を感じられるため、お互いの体調を気遣える寝室の組合わせです。
ここまで、4つの例をご紹介しました。動線の工夫は家事に限らず、暮らし全体をラクにすることが大切です。皆さんも、住まう人の暮らし方を想像しながらプランニングしましょう!
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。