PISSH 月間人気間取りランキング(2022年2月)
スープの冷めない距離を保ちつつ…
2022年2月の人気No.1は、<南入り46坪の家>でした。
2022年2月は、南入り4LDK・46坪の家がNo.1となりました。東側に親世帯、
西側に子世帯が設けられた、共用部分のない完全分離型の二世帯住宅です。
“スープの冷めない距離”を保ちつつ…
完全分離型の間取りには共用部分がないため、親子がお互いに気兼ねなく生活できます。とはいえ、“お隣さん”ではなく“家族”ですから、コミュニケーションは欠かせませんよね。
そこで考えておきたいのが、お互いの住戸へどうやって行き来するかです。
完全分離型では、一度屋外に出て、隣の住戸玄関から入るのが一般的。ただ、独立性を保ちながら、もう少しお互いの住戸へ行き来しやすい、屋内移動を要望される方もいらっしゃると思います。
そのような場合は、玄関・ホールなどのパブリックスペースを隣接させ、内部ドアを設けることで希望を叶えられます。
今回の間取りは、完全分離型のため屋外移動となっています。そこで、ホールの行き来ができるように玄関まわりをアレンジしてみました。これならば、お互いのプライバシーを保ちつつ、屋内移動が可能となります。親子それぞれの暮らし方を尊重し、繋がりも忘れない…“スープの冷めない距離” を大切にした提案のひとつです。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。