PISSH 月間人気間取りランキング(2021年12月)
簡単じゃない…水まわりの変更。
2021年12月の人気No.1は、<北入り22坪の平屋>でした。
2021年12月は、北入り2LDK・22坪の平屋がNo.1となりました。
LDK・和室は明るく日当たりのよい南側、寝室・水まわりは安定した明るさを得られる北側に設けられています。
ダイニングの北側にあるミセスコーナーは、3方向を壁に囲われ、
最近要望の多い“ワークスペース”としても使いやすい場所となっています。
簡単じゃない…水まわりの変更。
「間取りは気に入りました!あとは、水まわりを少し変更して欲しいです」
お施主さんから、このような要望を伺うケースがありますよね。そんな時、小さなスペースだからなんとかなる…なんて、簡単に考えていませんか?
実は水まわりの計画は、間取りを検討する中で、いちばん難しい部分。面積としては小さな場所ですが、“やること”がいっぱい!洗濯をする・お風呂に入る・歯磨き・お化粧をする…少し考えただけでも、 これだけあります。しかも、使うのは家族全員、使う時間も様々です。
ですから、動線を整理しスペースを確保して…と考えていくうちに、少しの変更では収まらず、建物全体に影響を及ぼす可能性もあります。せっかく間取りが決まったのに、もう一度プランをやり直しする⁈
これは、辛いですよね。
基本的な間取りは気に入っていただいているなら、“決められたスペース”で変更を考えましょう。
これなら、他のスペースへの影響は少なく済みます。
そこで、今回人気№1の間取りを使って、最近ご要望の多い「室内干しスペース」や、キッチンに「パントリー」を設けたパターンをつくってみました。大切なことは“決められたスペース”を守ること。これならば、基本的な間取りに影響のない範囲で変更することが可能となります。
水まわりは、アイデア勝負になるところ。いろいろなパターンを身に付け、お施主さんの要望を叶える提案ができるようになりましょう。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。