PISSH 月間人気間取りランキング(2020年10月)
動線をイメージ!ドアの先に何がみえる?
2020年10月の人気No.1は、<北入り33坪の家>でした。
2020年10月は、北入り3LDK+和室+書斎・33坪の家がNo.1となりました!
1階のLDと和室、2階の部屋全てが「角部屋」。各部屋の2面・2か所に窓が設けられ、風通しを考慮した間取りです。
ドアを開けたら、何が見える?
私たちは、「その先に見えるモノ」を意識しながら、壁の位置やドアの位置などを決めます。
今回の間取りでは、キッチンが“丸見えにならない”ようにするため、シンクの側面を壁にしました。雑然とした所を見せたくない・整理整頓する時間もない…キッチンってそんな場所。ですから、ここでは隠せる壁が大切になります。
一方で、この壁はリビングに入ってくる時や、2階から下りて来た時に“目に留まる壁”でもあります。ですから、隠すだけで終わらず、魅力的な「アクセントウォール」にすることをお勧めしたい!
タイル・石・壁紙など、素材で変化をつけたり、ニッチ(飾り棚)を設けて、お気に入りの小物で演出したり…“目で楽しむ”スペースをつくることができます。
「明日から12月だよ。ママ、みんなでディスプレイ変える?」
「そうね、今年はトナカイを買ったから、サンタさんの隣に置きましょ!」
「やったー!仲間が増えるんだ。サンタさん寂しくないね…楽しみだなぁ」
目に留まる場所であれば、このような、四季を感じる心豊かな暮らしや、家族のコミュニケーションを育むスペースとして活かすことも可能です。
「ドアを開けたら、何が見える?」
壁の位置やドアの位置に悩んだら、動線を想像しましょう!そうすると、答えが出てくると思います。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。