PISSH 月間人気間取りランキング(2018年7月)
30坪以下で、和室付き3LDK!!
2018年7月の人気No.1は、<北入り29坪の家>でした。
6月に続き、7月も北入りプランが1位となりました。
29坪とコンパクトにまとまった間取りですが、1階はリビング続きの和室、
2階にはフリースペースといった“人気のスペース”が設けられています。
よく見てみると、トイレは1階だけ。このように、トイレを1つで計画する場合は、
階段を降りてすぐの場所など“家族が使いやすい”位置に設けることが大切です。
やっぱり2階にトイレをつけて欲しい‥こんな時には注意が必要!
収納を設けるのとは違い、トイレの位置は案外難しいのです。
最初からわかっていればいいのですが、“後から追加。”これが問題となります。
例えば、廊下が少なく収納が多い理想の間取りができた!と思っていたところ、
2階トイレを追加したため、トイレへ出入りする廊下も必要となります。
その結果、廊下が多い間取りになってしまう可能性も…。
また、トイレを後から追加する際には、その位置も問題となります。
窓を設けるためには、外壁に面した場所でなければなりません。
さらに、排水音や配管経路を考えると、下の階は洗面脱衣室や収納といった場所が
理想的です。
当然、リビング・ダイニング・和室等の居室は避けなければなりませんね。
これらを考慮して位置を決めるため、2階トイレの追加は、慎重に行う必要があります。たった1帖のスペースですが“トイレ”となると簡単ではないこと、わかっていただけたでしょうか?
今回の人気No.1になった間取りのように、最近の建物規模は小さくなる傾向にあります。そのため、今まで以上に必要なスペースを“後から追加”することが難しく、特にトイレのような“設ける場所が限られる”スペースは注意しなければなりません。
だからこそ、ヒアリングの段階で「家族の望む暮らし方」だけでなく、「トイレは1階と2階に必要ですか?」と確認することを心掛けましましょう!
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。