プランニング 新入社員がYU-GRAM(ユウグラム)から学ぶ住宅のいろは⑩
皆さんこんにちは!遊建築設計社の小川です。
今回も、YU-GRAMに収録されている項目を紹介しながら、私が学んだことや感じたことをお伝えしていきます。
第10回となる今回は、廊下について私が学んだこと、感じたことをお話ししたいと思います。
廊下を走るな!廊下に立っていろ!
皆さんは日々の生活で“廊下”を意識していますか?
「廊下を歩いている」「ここは廊下だなぁ」と感じることがありますか?
“廊下”という言葉のイメージで私が思い浮かべたのは、学校でした。
先生が生徒を注意する常套句、「こらっ!廊下を走るな!」「廊下に立ってなさい!」の“廊下”ですね。
廊下を住まいの中で考えるとき、検討しなければならないことは何でしょう?
YU-GRAMでは、直角曲がりの廊下で、家具の移動における有効幅の考え方を挿絵と共に記載しています。
廊下を通る時の家具の大きさについて、確認が必要であると記載しています。
今まで使っていたお気に入りの家具、新居のためのこだわりの家具などが、廊下を通らない!なんてことがあったらお施主さんはショックを受けてしまうはずです。
通路幅だけでなく、手すりなども忘れることなく検討を進めましょう。
どこからが廊下?どこまでが廊下?
廊下は、部屋と部屋をつなぐ通路の役割を担っています。
では、住まいにおいて廊下がどれくらいの面積が必要になるのでしょうか。
YU-GRAMでは、延べ床面積が約30坪前後の住宅における廊下の帖数は、ドア1つに付き0.5帖を目安に考えると記載しています。階段も出入り口の1つに含めて考えます。
ドアや出入り口の数を基準に、面積を考えていくことは合理的であり、誰もが簡単に計算することができるようになりますね。
皆さんの住まいはどうでしょうか?ドアの数を数えてみると、廊下のおおよその面積が分かるかもしれませんよ。
基準を設けて廊下の面積や必要な場所を決めることで、設計の方だけでなく、営業の方やひいてはお施主さんにも容易に理解できるでしょう。
ヒアリングの時点で、「廊下の面積は○○帖程度必要になります」と伝えることで、お施主さんとの共通の理解が深まり、プレゼンテーションも円滑に進んでいくかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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- 有限会社 遊建築設計社小川 敦進(おがわ たいしん)
2020年4月:遊建築設計社に入社。商品企画やSNSを活用した広報を担当。
“暮らしに関わること”を仕事にしていきたいと、「衣・食・住」を中心に就職活動。業界未経験ながらも、“住まい”が日常生活に与える影響力にやりがいを感じ、設計事務所で活躍中。