人気の動線計画とは?『お洗濯の動線』編
人気がある『お洗濯の動線』
皆さん、こんにちは!遊建築設計社の松浦です。
本日からは、人気がある『生活動線』について一つひとつご案内いたします。
今、人気がある生活動線を挙げますと、
【人気がある『生活動線!』】
◆ お洗濯の動線(洗う・干す・アイロン掛け・たたむ・しまう)
◆ お料理の動線(買い物・ストック・料理・食べる・片付ける・ゴミ出し)
◆ お掃除の動線(掃除機の収納スペース中心)
◆ ただいま・おかえり動線
◆ おはよう・おやすみ動線
皆さんも、日々の活動の中で、頭を悩ませる「生活動線の計画」があるかと思います。その中で今日は、気になる「お洗濯の動線」についてお話しさせていただきます。
チャッ、チャッと済ませたい家事は、「お洗濯」のこと!
お腹が空いたので食事を作って食べるという料理とは違い、「あーあ、一杯溜まっている、天気も悪かったしなぁ・・・明日でも大丈夫かなぁ?」などと思ってしまうのが洗濯です。自由に洗濯の日や時間を決められるのですが、中々腰を上げて作業に掛かれない。天気を気にせずに、いつでも洗濯物を干せる「室内干しスペース」を作って頂いたのですが・・・気が乗らない。
貴方だけではありません、皆さんがそうなのです。
誰でも家事作業の中で、よどみなくスムーズにこなしたいのが洗濯となります。
お洗濯の流れは、
先ず、家族の洗濯物を集めて、洗う。
→ 効率よくサッと、干す。
→ 夏は汗だくになって、アイロンを掛ける。このあたりから、少し嫌になってしまう?
→ シワにならないように、たたむ。面倒だなぁ!
→ 家族それぞれの収納スペースへ、しまう。明日も洗濯するのかなぁ??
いやー、中々にして大変な作業ですね。
奥様に任せてしまっている貴方、頭を下げ感謝してください!
プランニングする方、この動線計画を上手に組み立てて、少しでも生活を楽にしてあげたいと思いませんか。
洗濯動線の計画ポイントは?
計画のポイントは、洗濯機と物干し・畳むスペースの位置関係にあります。
洗い終わった洗濯物を2階のバルコニーへ運んで干す?水分を含んだ洗濯物はかなりの重さです。それを毎日こなすとなると、家事の中で一番の重労働となります。
洗濯は力持ちのパパの仕事?洗って干すのは、気持ち良いよ。と言われても・・・?
そこで提案です。
この間取りのように、洗濯機の近くで洗濯物が干せると、とても楽になります。洗濯が終わったら、速やかにカタチを整えてハンガーに掛ける。シャツのシワをパンパンと伸ばしてその場で干す、気持ちがいいですね!
乾いたら、隣のスペースでアイロン掛けをして畳む。この方が、1階で洗濯して2階のバルコニーに干し、また1階に持ってきて作業するよりも遥かにスムーズです。これならば、何とかやり切れるのではないでしょうか。
更に、スムーズな動線!
その先は、子どもたちも含め家族全員で、自分の洗濯物を畳み、そのまま部屋に持って行っていつもの場所にしまう。自分のことは自分でするものという子育て教育の一環にもなりますね。そうこうしているうちに、いつの間にか「洗う~干す~畳む~しまう」までの一連の作業が終わっています。
・・・ながら家事のススメ!
また、更にお勧めしたいことがあります。
ご家庭によって、洗濯する時間や方法は様々か思いますが、よろしければ「ながら家事」はいかがでしょうか。
朝の料理をしながらなら、キッチンの近くのランドリーで洗濯する。掃除をしながらなら、そのほこりを気にすることなく干しておけるように、囲われた物干しスペース(サンルームなど)を設ける。
また、夜の寝ているうちに洗濯を終わらしておくならば、眠りを妨げないように寝室から離れたところに洗濯機を置く。
この様に、洗濯スペースと他のスペースを近づけたり、離したりして家事などを同時にこなす「ながら家事」の生活提案です。その結果、家事時間を短縮することになります。皆さん、お施主さんから感謝の声が聞こえてきそうではありませんか。
近年、夫婦共働き世帯が増えています。忙しいお二人の生活が、家事をこなすためにあるのではありません。
家族仲良く幸せに暮らすために住まいがあることを忘れないでください。
暮らしやすい生活動線なくして家づくりはありません。住まわれる家族に合った生活動線の在り方を、日々考えてプレゼンしてみてください!
次回は、「お料理の動線」について詳しくご案内いたします。
料理という家事は、買い物袋を提げて帰ってきたところから始まります。
皆さん、ご期待ください!
- 一級建築士 / 遊建築設計社 代表松浦 喜則
平成4年、遊建築設計社を設立。「住まいの文化座」を主宰し住宅会社の設計や、 営業マンに提案ノウハウを伝授。合理的で、簡単なプラン提案の手法は好評。年間500棟のプランニング実績から生まれた、接客用ツールを開発。