2020年8月19日

“家族仲良く住まう”人気スペースのポイント

人気の生活スペース

皆さん、こんにちは!遊建築設計社の松浦です。
本日の第2回目は、『人気がある生活スペース』についてご案内いたします。

人気の生活スペースは3つ!

お聞きの皆さん、私たちは、人気の間取りを創るには「住まう人が求める生活スペース」をいつでも引き出して提案できるように情報を集めています。
今、何が良く売れているのか?視聴率が高いテレビドラマは?少し真面目に、現状の家族構成や働き方などについても把握し続けています。

その上で、私たちは人気の生活スペースを3つに分類しております。
◆ 家族仲良く住まうスペース
◆ 量より質を考える収納スペース
◆ 脇を飾るスペース

この3つのスペースに集約して押さえておくと、お施主さんのご要望に応えることができます。何といっても、そこにこそお施主さんの“ココロうち”があるのです。

家族仲良く住まうスペース

それでは、今日は3つのスペースの中から「家族仲良く住まうスペース」について深掘りしてみましょう。

仲良く住まう為には、家族の心の問題、心の繋がりは重要となります。
しかしながら、住まいは、それ自体が共同生活を営むためにつくられる物なので、建築計画としてあらかじめ提案できるようにしておいた方が良いです。

色々とありますが、二つに分けて考えると分かり易いのかもしれません。
一つは、“家族が集う”スペースのつくり方。
二つ目は、“家族が使う”共用スペースの在り方です。

“家族が集う”スペースのつくり方

家族が集うスペースの代表例は、「ダイニングキッチン」です。

今や、家族が集まるのはテレビの前ではなく、「食の場」ではないでしょうか。
家族を大切にする、家庭を中心に生活する方が増えている中で、みんなで食事をとることこそが仲良く過ごすために重要な役割を持ちます。

挿絵

間取りをご覧ください!キッチンセットが、ダイニングテーブルと横並びになっています。料理を作ってヨコ移動でテーブルに運ぶ。動線が短くて、とても効率が良さそうですね。更に、このタイプは向かい合って料理することができるのも特徴です。

ココでの暮らしを想像すると、料理をみんなでワイワイとつくる、食事をしながら日々の生活の中で起きたことをお話しする。もちろん、今日の料理の味付けの良さも話題に。最後は、みんなで後片付けしてリビングへ移動する。

如何ですか、なんだかとても楽しそうではありませんか。

私たちは、そんなダイニングキッチンのことを「ファミリーキッチン」と呼んでいます。共通の話題があり、会話が弾むことができるスペースこそが家族が集うスペースと言えるのではないでしょうか。

“家族が使う”共用スペースの在り方

また、洗面化粧台を脱衣室から分けてみてはいかがでしょうか!

今までに多い用途のパターンは、洗面と脱衣に洗濯を兼ねた三位一体型の部屋でした。ところが、この参考間取りのように洗面を脱衣と分けると新たな生活スタイルが生まれます。

お風呂を使っている家族に気を遣わず自由に洗面を使うことができるのです。洗面と脱衣を兼ねていたなら、そんな風に生活ができませんね。同じ家族なのに、『ただいま使用中!』なんて札を下げますか、変ですね。
何気ない提案ですが、実はストレスなくみんなで生活することができるアイデアの一つ。今最も人気が高い生活スタイルとなっています。

また、洗面化粧台がなくなった洗濯機の脇に、洗濯物が干せるスペースを設けてはいかがでしょうか。別室の物干し場へ移動しなくても良いのです。

忙しい共働き家族からは、「助かるなぁ、とてもいい提案だわ!」という声が聞こえてきそうですね。

「家族仲良く住まうスペースづくり」は、私たちが真に考え、提案する家づくりの一つです。是非、日常の生活シーンを考えたプランニングも心掛けてみましょう!

次回は、「量より質を考える収納スペース」についてお話しします。これも人気の生活スペースです。お楽しみにお待ちください。

松浦 喜則
一級建築士 / 遊建築設計社 代表松浦 喜則

平成4年、遊建築設計社を設立。「住まいの文化座」を主宰し住宅会社の設計や、 営業マンに提案ノウハウを伝授。合理的で、簡単なプラン提案の手法は好評。年間500棟のプランニング実績から生まれた、接客用ツールを開発。

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全国の住宅会社・工務店とともに設立した「デザイン住宅に特化した会」です。時代に合った生活提案力のある商品企画、社員力向上のためのデザイン研修、定期会合や文化交流会(建物見学会)などによる情報交換を行っています。

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