PISSH 月間人気間取りランキング(2021年9月)
廊下のない間取りはありません。
2021年9月の人気No.1は、<東入り24坪の家>でした。
2021年9月は、東入り3LDK・24坪の家がNo.1となりました。
1階はLDK一体のワンルームと、キッチン側からの移動がスムーズな水まわりで構成されています。2階は3つの寝室が、角部屋になっているため、風通しの良い部屋になります。
廊下のない間取りはありません。
建物規模は、お客様の予算や要望で決まります。そこで忘れてはならないのが「廊下面積」です。間取りを計画する上で、廊下は欠かせないスペースですから、予め、建物規模に含んで計画しなければなりません。
弊社では、廊下面積を出入口1カ所(ドア1枚)につき、0.5帖を目安と考えています。
廊下面積=人が立つスペース(0.5帖)×ドアの枚数
それでは…
今回の間取りの2階で、廊下面積を計算してみましょう。
ドアの枚数=洋室×3+トイレ+階段(※)=5ドア
※階段も上り下りする場所となるため、出入口として算入します
廊下面積=5ドア×0.5帖/ドア=2.5帖
2階の廊下面積は2.5帖くらい必要ということが分かりました。実際には、図のように、約1.0帖で済んでいますが、これは、延べ面積を24坪に抑えるために効率よく部屋を配置した結果の間取りです。一般的には、上記の計算で目安を考えておきましょう。廊下面積が減れば、それは嬉しいこと。余剰分を収納にしたり、部屋を広くしたり、プラスαの提案が可能となります。
どんなに効率よく計画できたとしても、廊下のない間取りはつくれません。みなさんも、“廊下面積”を忘れずにプランニングしましょう!
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。