プランづくりのいろは①
プランづくりは、ヒアリングで決まる!
はい、皆さんこんにちは。
今回から「プランづくりのいろは」として、今までの経験をふまえた家づくりのノウハウを皆様にお伝えしていきたいと思います。
第一回目は、プランづくりに欠かせない施主ヒアリングです。
初めて見るお顔、誰だってドキドキするのは当たり前です。
想像もしなかったことを聞かれてしまいクエッションマークがいっぱいに。その中で住まいを考える、お施主さんの暮らし方を聞き取るのは大変。でも、それは難しいようで意外と簡単なことです。
なぜなら、住まうことは皆さんが日常で経験していることだからです。ヒアリングの「コツ」は、聞き取るというよりも、暮らし方についてお施主さんと意見交換を行うことと思った方が良い。
そう思うと気が楽になりませんか。
プランの確定率(契約率)を上げるヒアリング
さて、ここで皆さんにご質問です。
プランの確定率(契約率)を上げるヒアリングとは何でしょうか?言い換えると、ヒアリングとはお施主さんと何をする場なのでしょうか?
ありとあらゆることを聞き出す場、人間関係を結ぶ場ですか。違いますね、予算に合わないプランをつくっても意味がないですし、むしろ、「年収不足で貴方には建てられません。」とお伝えすることなんて…人間関係を崩し兼ねませんね。
私たちは、ヒアリングを単純な聞き取りの場ではなく、一歩進んでプラン確定の場と捉えています。
プランをつくるにあたり、条件が多く何を大事にしたらよいのか分からないが、取り敢えずプラニングしてみよう…。これでは何度も何度もプランをつくり直すことになります。今日も明日も、朝から晩まで気に入って頂けるように一心不乱となってペンを走らせる?お施主さんの夢づくりの一役を担う楽しいはずの仕事ですが、何かが間違っています。
もし、ヒアリング中にプランを確定させることが出来たなら、いかがでしょうか。確定までとはいかなくても、無理無駄がなく幸せを思い描ける住まいの方向性を決めることが出来たなら、後はその内容でプランをつくるだけです。
そうして出来上がったファーストプランを見たお施主さんは、「これこれ、このプランです。」と喜ばれること間違いありません。二度三度とプランをつくる必要がなくなります。プランが確定したならば、そう、「契約」の運びとなります。
プラン確定を促すためにはヒアリング力を身に付けることが今や重要なスキルとなっています。
次回は、ヒアリング中にプランを確定する方法をお伝えします。
- 一級建築士 / 遊建築設計社 代表松浦 喜則
平成4年、遊建築設計社を設立。「住まいの文化座」を主宰し住宅会社の設計や、 営業マンに提案ノウハウを伝授。合理的で、簡単なプラン提案の手法は好評。年間500棟のプランニング実績から生まれた、接客用ツールを開発。