PISSH 月間人気間取りランキング(2022年10月)
“洗う”と“干す”が近いほど洗濯はラクになる。
2022年10月の人気No.1は、<東入り・33坪の家>でした。
2022年10月は、東入り3LDK・33坪の家がNo.1となりました。
1・2階共、南側に居室を設けた“日当たりの良い”間取りです。また、主寝室のWICや各階に納戸があり、収納も充実しています!
“洗う”と“干す”が近いほど、洗濯はラクになる。
家づくりにおいて、家事の“効率や動線計画の工夫”は日々の暮らしを快適にするために欠かせません。そして、お施主さん要望でも優先順位の高い項目になっています。特に、最近では「洗濯」に関する効率や時短への注目度が高くなっているように感じます。皆さんのまわりではいかがでしょうか。
洗濯の中でも重労働なのが、洗った衣類を干す場所まで移動すること。水分を含んだ衣類は重さが増しますが、洗濯機と干す場所が近ければ、移動の負担は少なく効率もよいですよね。ところが、1階で洗って2階で干すとなると、階段を上り下りしなければなりません!洗濯量が多い日は、階段を何往復も…これって、かなり大変ですよね。
洗濯家事の負担を軽くするには“洗って干す”までが同じ階で完了することです。同じ階に設けられない場合は、できる限り階段の近くに“洗う”と“干す”それぞれのスペースを計画しましょう。移動距離を少なくすることが大切なポイントになります。
下図スケッチは、1階で洗い、2階で干す場合の間取りアレンジです。これならば、2階へ移動した後の「干す・畳む」までの作業が一か所で済み、洗濯家事が効率よく完了します。
洗濯にお休みはありません。やらなければ、どんどん溜まるだけ。ですから「洗う・干す・畳む」までの作業が効率の良い動線となるように心掛けて計画しましょう。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。