PISSH 月間人気間取りランキング(2021年11月)
“床の間”はどこに設ける?
2021年11月の人気No.1は、<東入り45坪の家>でした。
2021年11月は、東入り4LDK・45坪の家がNo.1となりました。
1階は、ダイニングとキッチン、リビング、和室が別々に設けられ、
“料理や食事”・“寛ぐ”・“おもてなし”といった目的別にゾーンが分かれた間取りです。
床の間は、どこに設ける?
弊社は毎年、設計に初めて携わる方・営業・コーディネーターなど、これからプランづくりに関わる、初心者向けの「プランづくり研修」を開催しています。この研修は座学だけでなく、実際に手を動かして間取りも考える研修です。その中でいつも気になることがあります。それは、受講者の方が間取りを描いた時に、和室の床の間と押入れの位置が逆になっていることです。
最近の和室は“家族の寛ぐ場所”として設けられることが多く、収納(押入れ)を優先し、床の間を設けないケースもあります。とはいえ、プランを提案する皆さんには、基本的な『床の間の位置』を知っておいて欲しいと思います。
お客様に、床の間の設えを眺め寛いでいただくためには、落ち着いた場所が最適ですよね。ですから、人の往来がある出入口付近を避けて計画します。
基本となる床の間の位置は“出入口から離れた落ち着いた場所”と覚えておきましょう。
年末年始は日常と違い、日本の伝統文化に触れる機会もあるかと思います。その際には、“出入口と床の間の関係”に注目してみてはいかがでしょうか。
- 一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)
遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。