2020年12月11日

プランニング 新入社員がYU-GRAM(ユウグラム)から学ぶ住宅のいろは⑨

皆さんこんにちは!遊建築設計社の小川です。

今回も、YU-GRAMに収録されている項目を紹介しながら、私が学んだことをお伝えしていきます。

第9回目となる今回は、パントリーについて私が学んだこと、感じたことをお話ししたいと思います。

パントリーの意味って?

日本における住宅の面積が年々縮小傾向にある中でありながら、「充分な収納スペースが欲しい」というお施主さんからの要望は増えているのではないでしょうか。

“収納スペース”や“収納術”といった、収納をテーマにした記事やテレビ番組のコーナーを見る機会が増えたような気がします。
建てようとする家の面積は小さくなるのに、収納スペースが欲しいという想いは大きくなるのですね。
そんな収納スペースの中で、今回は人気があるパントリーを取り上げたいと思います。

私は、学生時代に飲食店で働いていたので、パントリーという言葉は聞きなじみがあり、客席とキッチンの境界にある配膳台となるスペースをパントリーとして使用していました。
お客様の目に触れる機会が多く、ホールの一部のようなイメージを持っていました。

そもそも『pantry』(パントリー)という言葉は英語であり、『食料貯蔵室』『食器室』という意味があります。
住まいにおいては、本来の言葉の意味に近い、収納のスペースとして設けられます。
飲食店と住宅では、異なる意図で設けられ、使われているのですね。

人気の間取り、王道『パントリー』

パントリーはキッチンの一部、キッチンに隣接した場所に設けられます。
食品を大量にストックしたり、調理器具をしまっておいたり、災害用の備蓄品を置いたりと様々な用途があります。

YU-GRAMでは、ウォークインタイプのパントリーについて、奥行きは910mm以上が必要である、と記載しています。
奥行きを取ることで収納棚の前に人が立つことができ、低い位置に置いたモノを屈んで取り出すことができるようになります。

挿絵

また、棚の配置による使い方の違いも解説しています。
壁に沿って棚が配置されているため、何がどこに置いてあるかが一目で把握することができますね。
住まいの収納スペースの中で、パントリーが持つ最大の特徴ではないでしょうか。

玄関からもパントリーに直接入れるようにすると、買い物後の食料品をすぐにしまうことができそうです。
パントリーにカウンターを設けることで、収納場所としてだけでなく、ちょっとした作業ができるようなスペースになるかもしれません。

収納スペースでありながらも、住まう人の暮らし方に合った使い方ができると嬉しいですよね。使い方のイメージがしやすいことも、パントリーが人気である要因の一つのように思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

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小川 敦進
有限会社 遊建築設計社小川 敦進(おがわ たいしん)

2020年4月:遊建築設計社に入社。商品企画やSNSを活用した広報を担当。
“暮らしに関わること”を仕事にしていきたいと、「衣・食・住」を中心に就職活動。業界未経験ながらも、“住まい”が日常生活に与える影響力にやりがいを感じ、設計事務所で活躍中。

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