プランニング 新入社員がYU-GRAM(ユウグラム)から学ぶ住宅のいろは⑤
皆さんこんにちは!遊建築設計社の小川です。
今回も、YU-GRAMに収録されている項目を紹介しながら、私が学んだことや感じたことをお伝えしていきます。
第5回となる今回のテーマはドアです。
どこでもドアってどんなドア?
住宅に限らず建物には、『ドア』が設けられています。
皆さんのご自宅や職場内には、どんなドアがありますか?
私が知るドアの中で、より多くの皆さんと同じイメージを共有できるドアといえば、
『ドラえもん』に登場する、ひみつ道具の“どこでもドア”ではないでしょうか。
どこでもドアは、開き戸ですよね。もし、どこでもドアが引き戸だったら…
何かしっくりきませんね。
どこでもドアは、行きたい場所へ行くことができるひみつ道具です。ドラえもんやのび太は、ドアの先の景色に胸弾ませながらドアを開けていることでしょう。
ドアを開いて、その先の世界に足を踏み入れるという感覚も、どこでもドアが開き戸である理由の一つかもしれません。
開き勝手は、先だって
どこでもドアを取り上げて、ドアについての話をしてきましたが、実際の間取りや住まいの中におけるドアについて、考えてみたいと思います。
YU-GRAMでは、ドアの開き勝手について各スペースを取り上げながら説明しています。
プライベートスペースが見えないことを基本として、右に開くのか、左に開くのかを検討しています。加えて、コンセントや照明スイッチの場所、ドア周りの家具サイズといった、様々な要素を網羅的に検討しなければなりません。
私の実家は引き戸がほとんどですが、いくつか開き戸があります。内開きだけでなく、外開きの開き戸もあります。そんな私の実家の中で唯一、外開きの開き戸が設置されているスペースは“トイレ”です。
YU-GRAMでは、玄関やリビングから便器が見えないように開き勝手を決め、その上で『トイレのドアは外開きを基本とする』と記載されています。その理由は、人が倒れた時に助けられるようにするためです。
家の中に数多くあるドアの中で、たった一つしかないドアの理由が分かったことで、心から納得できたのと同時に、とても安心しました。
一つの建具であるにもかかわらず、住まいの中で様々な種類が混在し、確実に意味を持ったうえで設けられているはずです。
ただ漠然と、ドアには“どんな”種類があるということだけでなく、“どこに”ドアを設け、“どのように”開くのか、それは“どうして”なのか。お施主さんのために、ひいては自らのために、理解を深める必要があるのです。
ドア一つで話題を広げられるような知識を身に付けることが出来れば、ワンランク上のヒアリングに繋がっていくのかもしれません。
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- 有限会社 遊建築設計社小川 敦進(おがわ たいしん)
2020年4月:遊建築設計社に入社。商品企画やSNSを活用した広報を担当。
“暮らしに関わること”を仕事にしていきたいと、「衣・食・住」を中心に就職活動。業界未経験ながらも、“住まい”が日常生活に与える影響力にやりがいを感じ、設計事務所で活躍中。