2018年3月14日

洗濯物、どこで干していますか?

もうすぐ春本番ですが…

日ごとに春らしくなってきました。うららかな日差しに、心は華やぎ軽快な気持ちになりますね。重いコートやニットとは、秋までお別れです。

しかし、気持ちと身体は裏腹で、花粉症の私には少し辛い時期。
実のところ、春より新緑の季節が待ち遠しい‥と毎年思っているのです。

そんな私も暖かな陽気につられ、洗濯物を外でカラッと乾かしたい思いに駆られます。花粉への不安を持ちつつ、思い切って外干しに挑戦!乾いた衣類を“パンパンッ”と、軽く払って室内に取り込みますが、やはり花粉は予想以上に手強く、部屋の中でくしゃみや目のかゆみが止まりません。

やっぱり、まだ早かった…残念ですが、もうしばらく室内干しで我慢我慢です。
皆さんはいかがでしょう、同じような経験していませんか?

“洗濯”に費やす時間を考えてみる

晴れの日も雨の日も、毎日欠かせない洗濯。育ち盛りの子どもがいたら、1日に2~3回転は当たり前。お休みしようものなら、そっくりそそのまま翌日へ持ち越し、2日分を洗濯する。想像しただけで…大変な作業です。

洗って干したら終わりではなく、畳んで仕舞うまでが一連の仕事。洗濯物が乾くまでの数時間は、お掃除や片付け、買い物や仕事に出掛ける方もいると思います。そして、衣類が乾いた後には、畳んで仕舞わなければなりません。この時、アイロン掛けやボタン付けといった作業も一緒にやりますよね。

こうやって辿っていくと、洗濯に携わる時間ってとても多くないですか?!
もう少し時間短縮にならないかな…って思いませんか?

洗濯物はどこで干す?

そこで、重要になってくるのが家事の“動線計画”です。

キッチンと水まわり(ここでは洗濯機置き場)を近くすると、動線が短くなるという話はよく聞きますよね。確かに、キッチンで料理や片付けをしながら、隣で洗濯もできるので、距離が近く時間短縮・効率がアップします。

気になるのは、その先です。
洗濯物はどこで干しますか?

“外干し”なら庭やバルコニー、“室内干し”はユーティリティや2階のフリースペースといったところでしょうか。洗濯の第一段階は「洗って〜干す」まででしたよね。キッチン隣のユーティリティがあれば、横移動で作業がスムーズに行えます。2階のフリースペースで干すとしたら…あれれ?距離が遠くなっていませんか?

干す場所に洗濯機を

横の移動に比べ、上下階の移動は大変です。なぜなら、水を吸った沢山の衣類を1階から2階へ運ぶのは重労働。毎日階段を何往復もするなんて…。このような場合は、1〜2階の移動距離を短くすることや、2階に洗濯機を置くことで解決します。
大切なのは、“洗う〜干す”が同じフロアにあることです。そうすることで、移動距離が短くなり、作業効率もアップします!

■上下階の移動は最短距離を目指しましょう。

■横移動はスムーズに作業できます。

理想の洗濯スタイルとは…

家族構成・働き方・住環境など、たくさんの要素によって、暮らし方はそれぞれ違うもの。洗濯だってそうです。朝派・夜派、1階に干す・2階に干す、様々な家庭のやり方があります。どのやり方スムーズに作業が行えれば、気持ち良く過ごせますし、達成感も湧きます。
なにより、効率よく済ませることで、家族と過ごす時間・自分の時間が増えます。

理想の洗濯スタイルとは“その家族の暮らし方に合ったもの”なのではないでしょうか。家づくりをご案内する皆さん、お客様に聞いてください!

「どんな暮らし方がしたいですか?」
ここを確認することから、家づくりが始まります。そして、住まう人にとって“理想の洗濯スタイル”を一緒に見つけてあげてください。

まだまだ奥が深い“洗濯”のおはなし。今回はこの辺で。

畑本 雅子
一級建築士畑本 雅子(はたもと まさこ)

遊建築設計社独自の設計手法「ブロックプラン」により、年間500棟の住宅プランニングを行うほか、ハウスメーカーや工務店から依頼された「間取り集の制作」や「商品開発」にも携わる。
女性だけで商品開発した『サンデーラテハウス』・『ココテラス』では、女性たちの要望を取り入れて、間取りや外観デザインなど、全体を取りまとめた。

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