新入社員がYU-GRAM(ユウグラム)から学ぶ住宅のいろは⑧
皆さんこんにちは!遊建築設計社の小川です。
今回も、YU-GRAMに収録されている項目を紹介しながら、私が学んだことや感じたことをお伝えしていきます。
第8回となる今回は、物干しスペースについて私が学んだこと、感じたことをお話ししたいと思います。
家事のお悩みありますか?
皆さんは、ご自宅で家事をしていますか?
私は、大学入学と同時に一人暮らしを始めました。母に任せきりだった家事の一切を、自分ひとりでやることになり、毎日のように苦戦していた記憶があります。
その家事の中で、当時から現在までずっと頭を悩ませているのが“洗濯”です。
せっかく乾いた服も、にわか雨で濡れてしまったり。洗濯物が溜まってしまい、干すスペースが無くなってしまったり。花粉の時期には、せっかく洗った服に花粉がついてしまい、洗濯をし直すことになったり。
皆さんも同じような経験をされたことがあるのではないでしょうか。そんな悩みからも、室内での物干しスペースを欲しいと考える方が増えているように思います。
室内干しがマジョリティーに
YU-GRAMでは、室内干しスペースを持つランドリールームを設ける場合には、2帖以上設けるのが理想であると記載されています。
「洗う」~「干す」までの一連の流れを同じ場所で行うことで、水分を含む重たい洗濯物を運ぶ必要が無くなり、グッと手間を省くことができます。
また、ランドリールーム以外の室内に物干しスペースを設ける場合には、一日の洗濯物量を考えると、1帖強必要と記載されています。
一日の1人当たりの洗濯物量は、およそ1.5kgと言われています。4人家族の場合では、一日に6kgもの衣類を洗濯しなければならないのです。
6kgの洗濯物をハンガーの数に換算して、物干し竿の長さを割り出し、どれくらいのスペースが必要かを検討しています。
部屋干しをしてもニオイが残らない洗剤や柔軟剤も増えました。また、除湿器やサーキュレーターを設けるなど、部屋干しをする上での、様々な対策やコツが考案・提供されています。
ゲリラ豪雨や花粉などの心配をする必要が無くなり、プライバシーも守れる部屋干しのスペースです。洗濯物の部屋干しが当たり前となる時代が来るかもしれませんね。
洗濯物と物干しスペースと未来
皆さんもご存知のように、日本における住宅の面積は、年々縮小傾向にあります。
洗濯物量から物干しスペースの広さを考えることは、とても合理的だと感じました。
必要最低限の面積を確保しながら、お施主さんが望むスペースを設けるために、逆算していく考え方を身に付ける必要性が、少なからずあるように思います。
この考え方を身に付ければ、シューズクローゼットやウォークインクローゼット等、収納スペースにも応用できそうな気がします。
一つを学んで、一つの知識だけにせず、一つから二つ、三つの知識に向上できるよう、今後も学んでいきたいと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
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- 有限会社 遊建築設計社小川 敦進(おがわ たいしん)
2020年4月:遊建築設計社に入社。商品企画やSNSを活用した広報を担当。
“暮らしに関わること”を仕事にしていきたいと、「衣・食・住」を中心に就職活動。業界未経験ながらも、“住まい”が日常生活に与える影響力にやりがいを感じ、設計事務所で活躍中。