2019年2月28日

プランニング

プランづくりのいろは④

プランづくりのいろは④

プランニングの難所:配棟計画(その1)

こんにちは!遊建築設計社の松浦です。
今回は、ここを乗り越えたらプラン確定となる配棟計画についてお話しさせて
頂きます。

さて皆さん、お施主さんとも打ち解けて雰囲気良くお話しが進みました。
予算などから計画する延べ床面積や、暮らし方を確定する部屋と部屋のつながり(ゾーニング)についても、「なるほど!それがいいですね。」となりました。

しかし、ここで気を緩めてはいけません、ここからが大切です。

プランを確定するには、お施主さんが納得する配棟(はいとう)ができたかどうかに
掛かっています。
そこで、「配棟計画」とは何か?建築用語として用いる「配棟」とは、単なる建物の
位置をあらわす「配置」のことではなく、建物も含めた土地利用を示すものです。
従って、様々な観点から土地の有効な使い方を創造することを「配棟計画」と言っています。

その計画ポイントは「4つ」です。
計画敷地の中に、①建物の大きさと形状、②駐車場の位置と止め方、③庭の位置と広さ、そして④建物へ至るアプローチ(玄関位置)を一つひとつ決めることです。

でも、ココが難しいのです。

最初に申し上げたように、お施主さんと話し合って床面積や暮らし方を表すゾーニングが決まったとしても、計画地を上手く使えていなければ元の木阿弥です。
その土地が持つ性格(形状や高低差、法的要因など)によっては、お施主さんの希望通りにならないかも知れません。

例えば、2階の3つの寝室は全て南向き、駐車台数は3台分を確保したいという計画条件になりました。

配棟計画図

しかし、プランニングしてみると物理的に二つの条件を満たすことができません。
3台分の駐車スペースを優先させて南面2寝室としたところ、「これは違う!もう一度計画をお願いします。」と言われてしまいました。

良かれと思いお施主さんの希望に一番近い間取りをつくったのに、とても残念です。
何がいけなかったのでしょうか?

それは、ヒアリングの前に、配棟のシミュレーションを行い敷地の性格(特徴)を把握していなかったことに原因があるのです!
配棟計画は、様々なパターンがあって時間が掛かります。でも、ここを乗り越えなければプラン確定に至りません。

私たちの配棟シミュレーションは、図のように、計画敷地内に建物を建てられる可能なエリアを割出し、@910mmのグリットを格子状に引き、その線を基準に、「4つの計画ポイント」に従って配棟を考えていきます。

敷地図

プランニングの中で一番難しいのが配棟計画ですが、事前に建物を建てられる範囲の確認をし、総合的に検討することが配棟計画のカギとなります。
次回の「プランづくりのいろは」は、配棟を決めていく「4つのポイント」を詳しく
解説いたします。ご期待ください。

松浦 喜則氏
一級建築士 / 遊建築設計社 代表松浦 喜則
平成4年、遊建築設計社を設立。「住まいの文化座」を主宰し住宅会社の設計や、 営業マンに提案ノウハウを伝授。合理的で、簡単なプラン提案の手法は好評。年間500棟のプランニング実績から生まれた、接客用ツールを開発。

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家づくりの教科書「いろはにほへと…」は、
遊ベーシックデザインの会 住まいの文化座によって、運営されています。

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